「空!!!」


愛架が大声をだしながら

こっちに歩いてきた


「…はよ」


目だけ開けながら挨拶をする


愛架はわたしの前にしゃがみこむと

おでこに手を当てた



「うわっ!熱あるやん!

ちょっと待っとき!」



そう言うと愛架はどこかへ走って行った



また一人で目をつぶっていると



「あれ~?空ちゃん!」




目を開けなくても

だれの声かすぐにわかった