声の主は隣のテーブルの野球部軍団だった



「は?愛架知り合い?」


「えー知らん知らん」



私たちは常に二人でいるため

女の子の友達すらあまりいない


名前を呼ばれても

どうしていいかわからず困っていると



「いきなりごめんごめん

二人とも可愛いから目立つし

名前知っとってん☆

あんま絡む機会なかったし

よかったら仲良くしてや♪」



明らかに軽そうなノリで

一人が話しかけてきた



「あー全然いいよー

てか可愛くないし!!!」



翔ちゃん以外の男の子に興味のない愛架の代わりに

わたしが答える



「いやいやめっちゃ可愛いし

ノリもよさそうやん♪」


「ノリのよさはまかして♪(笑)」