4時間目が終わったあと

私たちは廊下に出て屋上へと向かう。


「ねえ美來~今日はなんの弁当なの~!?」

未来は毎日雅人君に弁当を作ってあげているのだ。

「今日は~アスパラのベーコン巻き~!」

おいしそう♪

「うまそ~!!!俺も食~い~た~い~!!」

「寛樹は美沙のお弁当でしょ!」

私は高校に入ってから寛樹と奏にお弁当を作っている。

「まあそうだけど~…アスパラのベーコン巻きとかはいってたことないし~…」

そういって私の方をみる。

「わ…わかったわよッ!明日作ってくればいいんでしょ!?」

もう!まったく!

あ…、でもアスパラのベーコン巻きつくったことないんだよな~…。

「失敗しないでね…。」

「し…失敗なんてするもんですかっ!」

あぁ~…どうして強がるんだろ、私―――。
失敗できないじゃん!

「言ったねぇ~(-∀ー )じゃあ失敗したらどうしようかなぁ~…。」

ヤ…ヤバい雰囲気…。

「ど…どうするのよ…。」

「じゃあ…明日のお昼休みずっと俺のパシリ~!」

「え――――!!!!!」

「えー!じゃないよッ!絶対だからねっ!」

「わかった…。」

えぇい!こうなったら何が何でも成功してやるんだから!