キャーーーーー!!!!!!!!!!!

うッ!またでた。

うるさいっつーの。


「寛樹クーーン!!!!!!!」

「奏様ーーー!!!」


「奏様」って…。


今まで隣にいた人は学校に一歩入るとまるで王子様だ。

まあそれもそうなんだけど…。

「「美沙~じゃあまたあとで~!」」

ハモってるし…。さすが兄弟って感じ。

「は~い…。」


寛樹はスポーツ万能で県大会で何回も優勝してる。
なんでかわからないけどモテる。

一方奏は、頭がよくていつも学年トップ。
メガネが似合っていて超イケメン!私でもわかる♪

まあ私は普通の女子高生って感じで…頭もよくないし、スポーツ万能でもない…。
たまに寛樹みたいにスポーツ万能だったらな~…とか、
奏みたいに頭良かったらな~とか思う。


でも、ここまで人気になりたくないけどね…。




「おはよッ!」

「あ、おはよ!」


今あいさつしてきたのは同じクラスの<美來>(みらい)。
小学生からずっと一緒に過ごしてきた一番の親友。

「あぁ~今日も奏君と寛樹君人気だねぇ~。」

「ねぇ~なんであそこまでモテるのかねぇ~…」

「まあうちの雅人の方がかっこいいけど♪」

すると

「おいおい…。そんな言うなって…╱╱╱」

「えへへ╱╱╱」


美來は毎朝彼氏と登校している。
学年一のベストカップルと言われている。

美來の彼氏はかっこいい系というよりは可愛い系。
雅人君もそうとうモテる。

でも彼女の美來は女の友達が少ない。
嫉妬されてるから。

私は全然嫉妬したことがない。
だって先輩がいるから♪


「ほら!いたよ桜田先輩♪」

え…あ、ホントだ。
私の好きな先輩。
<桜田 優>先輩

いつ見てもかっこいい…╱╱╱