「水汲みたいから
どいてもらえますか?」


いつも優しい優夜が
少しキツく先輩に言う。


あたしは顔が上げれず
泣きそうになった。


優夜があたしの手を
ぎゅっと握りしめた。


優夜の優しさが
伝わってくるようで‥


あたしも握り返した。