「さや!!!」


大きな声で優夜が
あたしの名前を呼んだ。


「なに?」


タメ息混じりで
あたしが答えると優夜は
"よかった"と言って
笑い出す。


「さやが先輩たちに
いじめられてるんじゃ
ないかと心配したんだよ。」


あたしはその言葉を聞いて
思わず笑ってしまった。