3ヶ月前くらいかな?

アパートの近くで一匹の白猫と出会った。


まだ本当に小さくて、弱々しくなくその子猫を見つめながら私は呟いた。


「ごめんね、うちアパートだから飼えないの」


子猫から目をわざと逸らして、歩き出す…一歩二歩三歩………私の理性は脆くもガタガタと崩壊した。



振り返って子猫を見ると私に背を向けて歩き出していた。


「チビちゃん!!」





こうして、チビ太と私の生活はスタートしたんだ。


あの時の振り返るチビ太の顔は忘れられない。



少し怯えながら、でも嬉しそうに私を見つめてくれた。


甘えん坊なチビ太は今ではうちの一人息子になっていた。