アキラと出会ってから、毎日メールをしている。


電話も毎日するようになった。


話す内容もまるでカップルだった。


話しても話しても、話したりない。


「甲子園に行くんだ。」


「じゃあ迎えに行くよ。」


「迎えに来るって?」


甲子園は私たちの距離、230キロの間にある。


「これぐらいのこと俺にさして。」


「わかった。じゃあ待ってるね。」


試合中もほんとに着てくれるのかな?


アキラの事ばかり考えてた。


試合が終わり、アキラが迎えにきた。


車にのり、あたしは思わず自らアキラの唇に触れた。


「今日はケーキもってきたんだ」


「そうなんだ。ありがとう。」


箱を開けると、ケーキが。


でも何か違う。


ネギで作られたケーキが入っていた。


アキラは凄い。


私に感動と喜びをくれる。


「アキラ。ありがとう。」


「沙理奈。俺と付き合ってもらえないですか?」


お互いに”好き同士”な事はわかっていた。


”カップルみたい”で、まだ正式には付き合っていなかった。


「もちろんだよ。よろしくね。」


そして口づけを交わした。


今日9月20日、私達は正式に付き合う事になった。


アキラは妻子、子供も3人いている。


わかってる。禁断の恋。


辛い思いをするかもしれない。


それでもアキラがほしかった。


アキラが私にしてくれてる事、他の女性にしてほしくなかった。


”付き合う”と同時に”別れるまでのカウントダウン”が始まった。