次の日の朝、今日は付き合って1ヶ月記念。

アキラからのメールがない。

私から連絡しにくかったので、アキラからの連絡を待った。

仕事も手につかなかった。

ーピッピッー

アキラからのメール。

「ごめん。」

「何がごめん?電話してもいい?」

「うん。」

私は外に出てアキラに電話をした。

アキラはいつもと違た声のトーンだった。

こんな事になるなんて思ってもいなかった。

「もしもし。昨日はごめんね。」

「うん。俺もごめん。」

「今日、逢えるんだよね?」

「そのことなんだけど、今日じゃなくて土曜日の晩にしない?」

「え?なんで?」

「土曜の方がゆっくり逢えるから。」

ー今日じゃなきゃ意味がないんだよ。記念日なんだよ?-

いつも記念日を大事にしてくれてたアキラらしくない。

「今日じゃなきゃ嫌。」

「何時に仕事終わるかわかんない。」

「いつもなら、ちょっとしか逢えなくても着てくれるのに。」

「ごめん。」

「嫌。今日がいい。」

アキラを困らしてしまった。

こんなにわがまま言ったの始めてだよね。

最近のアキラの変化が急に不安に変わった。

「もう私の事嫌になった?嫌いになった?」

「そんなんじゃないねん。」

「昨日の事で怒ってる?」

「いや。そんなんじゃないねんけど。」

「今日逢えへんねんやったら意味ないから、私が逢いに行くわ。」

「心配やからいい。」

「とりあえず、仕事するな。」

「また連絡して。」

凄く寂しかった。

凄く不安になった。

私もうご飯も作ったんだよ?

私が知ってるアキラじゃない。

胸が苦しくて苦しくて壊れてしまいそうだった。

私が働いてる職場には仲良しの友達が一緒に働いている。

仕事中にも関わらず、私は泣いてしまっていた。