興奮気味にさっそくそれをつける私に、
みさきちゃんが優しい視線を送ってくれているのがわかった。
ちょっと緊張する。
「よかった。よく似合ってるね」
そう言って笑ったみさきちゃんは本当に綺麗で。
女の私でさえ見とれてしまう…そんな感じ。
「ごめんね、私、みーちゃんに何もあげてないのに……」
年が明けるずっと前に、推薦で大学が決まったみさきちゃん。
私は自分のことでいっぱいいっぱいで、お祝いできなかったんだ。
「いいよ、私は。」
申し訳なさでいっぱいになって思わず俯いた私に、やさしい言葉をくれる。
「まどかはいっぱい頑張ったんだから。その努力に対するご褒美は受けとるべきだよ」