「ウソ……」
合格発表の日。
私は自分の目を疑った。
まず、
自分の頬を思いっきりつねって夢じゃないことを確認して、
次に、
受験票と掲示板の番号を何度も何度も見比べた。
さらに、
自分の目だけじゃ信じられなくて、近くにいた見ず知らずの人にも見てもらった。
そしてやっと、
それが現実なんだって実感できた。
「やった~っ!」
思わず大声で叫んでしまった私。
みんなが奇妙なものを見るような目で振り返ったけど、気にしない。
私、受かったんだ!
憧れの高校。
みさきちゃんと、同じ高校。
奇跡だと思った。
絶対に無理だ、って言われてたから……