単なる好奇心?


魔が刺した?


あのときはまだ、つき合ってなんていなくて、

みさきさんにとって、俺はただの“後輩”で。


俺は好きだったけど、
バレたら確実に嫌われる。


してしまってから、気がついた。



でも、もう遅かった。



初めての感触。


こんな……なんだ。



ゆっくり顔を離して、自分の唇を指でなぞった。



柔らかくて、

温かくて……


なんか……
すっごい気持ちいい。



うわぁ……


急に鼓動が早まって、
身体がかあっと熱くなってきた。



そんなとき……



「ん……?」