顔を上げてちらっと窓の外を見つつ、重い身体をなんとか持ち上げて俺は立ち上がった。 保健室にでも行こう。 ここじゃ、悟がうるさくて眠れやしない。 「なに、今の意味深な発言は? あっ…そういや、お前今日遅刻してきたよな? 朝からやたら眠そうだし……」 悟は何かに気がついたようで、にやにやといやらしい笑みを浮かべている。 ……嫌な予感。 「うわーっ、やらしいなぁ。 寝不足になるほど、ふたりで何してたのかなーっ?」