「え?だって……」



驚いたのは私のほう。



「当たり前じゃん。
中1んときからずーっとみさきさんのことが好きで、
ずーっと片想いしてたんだよ?」



まっすぐな瞳に嘘は感じられなかった。



「一体いつ、他の女の子とそういうことする暇があるわけ?」



心外だと言わんばかりにため息をつかれて、私はただ、驚くばかり。


嬉しいのと同時に、残る疑問。



「じゃあなんで……」



口を開きかけたものの、

“なんで、そんなに慣れてるの?”なんて、恥ずかしすぎて聞けず……


顔を赤くしながら、俯いていると……



「……“本能”と“実践”かな?」