「浮気したり悲しませたりしたら許さない、って言われたから、
それは絶対にないから安心するように言っておいた。」
にっこり笑うと、なぜか私の背後へと回る航くん。
……何?
不思議に思って、振り返ろうとすると……
「俺はみさきさんのことをめちゃくちゃ愛してるし、
心も身体も、みさきさんのことしか受け付けないから、って。」
恥ずかしいセリフと共に、後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「ちょっ……」
思わず、手にしていた食器を落としそうになる。
「みさきさんのことは俺が一生幸せにするから、何の心配もいらないよ、って。まどかに言っておいたから。」
そう言って、私の首筋に顔を埋める航くん。
「はぁ~っ…でもよかった。まどかに認めてもらえて。これで、晴れて“妹公認”だ。」