もう“告白”というよりも、“お願い”だった。


真剣に、でもまるでおねだりする子供みたいに、航くんは私を見つめていて……


私は目をそらせなかった。



「絶対に後悔はさせないから。ちゃんと大事にするし、幸せにするし…ずっと好きでいる!」



なんか、まるでプロポーズ?


顔が火照ってくるのがわかった。



「だからお願い!俺に頑張らせて?」



……私は、負けてしまった。


そのまっすぐさに。



「……いいよ」



「えっ?」



びっくりしたように、私を見る航くん。



「つき合うよ。“彼女”になるから……」



恥ずかしくて、目をそらしながら呟いた私。



「ほんとっ?」



その声のトーンから、航くんの表情なんて見なくてもわかった。



「やった!
絶対に、俺のこと好きにならせてみせるから。」




……これが、はじまり。