ふいに、航くんの動きがぴたっと止まった。


……終わり?


ほっとしたのもつかの間。



「……ヤバイ。止まんなくなっちゃった」



航くんがぽつりと呟いた。



「えっ?」



顔を上げて私を見つめる航くんの瞳は、それはもう魅惑的で……


抵抗できるわけがない。



「わ…私、もう眠いし……」



それでも、頑張ってはみたものの、



「じゃあ、寝てていいよ」



……航くんには、通じない。


再び顔が近づいてきた。



「そういうわけには……」



答えながらも、身体は無意識に反応する。


航くんのキスを受け入れてしまっている。


……もう、ダメだ。


私の負け。



私は結局、勝てないんだ。



好きだから。



ずっと触れ合っていたいから……