まどかも……
やっぱり、こういうこと…したいのかな?
航くんの熱に包まれながら、ぼんやり思った。
キスをしたり抱き合ったり、
こうして身体を重ねたり…なんて、
私にとっては、全部が日常的なこと。
同じベットでくっついて眠るのは当たり前。
きっと、航くんも同じだと思う。
もう全然、特別なことなんかじゃない。
でも……なくてはならないこと、になってしまった。
少なくとも、“私にとって”は。
航くんはあの通りまっすぐだから、“好きだ”ってちゃんと言葉で伝えてくれる。
それは嘘じゃないと思う。
航くんはずっと、ちゃんと私を見ていてくれるから。
だけど、私は自分でもうんざりするくらい疑り深いみたいで……
やっぱり、それだけじゃ不安なんだ。
だから、触れ合いたい。
触れ合って初めて、“愛されてる”って安心できるから。