――……
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「泊まってくよね?」
当然のように言われて、
「は…?」
すぐに反応できなかった。
私の返事など待たずに、
さっさと荷物を部屋に運び始める航くん。
もう決定、みたいだ。
……いつものことだけど。
夕飯の材料を買って、
航くんの家に来てみれば、テーブルの上に置き手紙。
「メールしてくれればいいのに……」
ぼやきつつも、それを拾い上げた航くん。
読み終えるなり、
「今日、夜勤になったんだってさ」
明らかに嬉しそうに笑った。
そして、お決まりのセリフ。
私が断らないのを知っているから。
こういうことはしょっちゅうだ。