そんな私の予想に反して、
あれからずっと、航くんは私の隣にいる。


つき合い始めて3年。


今離れていかれたら、私はきっとダメになる。



航くんが、


私に居場所をくれたから。


私の居場所は、


ここだけだから。



依存しすぎの自分が


時々、怖くなる―――












「お腹すかない?なんか食べてく?」



航くんの声で我に返った。


周囲を見渡せば、
いつのまにか駅前まで来ていて。
一気に人混みにもまれる形になった。


これも苦手……



「今日、おばさんは?夜勤?」



見上げると、



「今日は帰ってくると思うよ?遅いだろうけど……」



ぼんやり答える航くん。



「じゃあ、私が作るからおうちで食べよう?何が食べたい?」



私はスーパーのほうに足を向けた。