私の指が触れるか触れないか…ギリギリのところで、
ふいにコウちゃんが寝返りを打った。


……起きる?



しばらく様子を観察して見るものの……


再び聞こえてきた寝息に、ほっと胸を撫で下ろした。


……って、私ってば何してるのぉ?


ハッと我に返って、めちゃくちゃ恥ずかしくなる。



慌てて後ずさったものの、やっぱり離れ難い。


コウちゃんには、彼女がいる。


大好きな彼女、が。


敵わないことはわかってる。


私なんて、眼中にすらないことも。


だけどやっぱり…好きなんだ。