「男の子なのになぁ……」
長い睫毛。
女の子よりキレイなんじゃないかと思うような肌。
スッと通った鼻に、形のよい唇。
なんか…出来すぎだよ。
もう、普通にテレビとか出ててもおかしくないから!
完璧、“王子様”じゃん。
見惚れたまま、動けなくなってしまった。
昔も…確かに可愛い顔してたよなぁ。
女の子に間違えられたこともあったっけ。
あれが成長するとこれになるわけかぁ……
勝手に頷く私のことなんて知る由もなく……
目の前のコウちゃんは、規則正しい寝息を立てて無邪気に眠っていた。
やばいなぁ……
なんか、キュンとしてきちゃったよぉ。
うわぁ。どうしよう?