……こんな感じで。


繰り広げられるやり取りを、私はすぐ側で見ている。


案外、悟先輩には感謝かも。


水沢先輩とふたりきりだったら、間が持ちそうにないもん。


となりに座ってるだけで、ものっすごくドキドキする。


話しかけられた日には、もう……


思い出したらたまらなくなって、火照る顔を思わず両手で覆ってしまった。


私、ヤバイかも……



「そうだ、窓花ちゃん」



ふいに呼ばれて、慌てて顔を上げると、



「来週なんだけどさ」



先輩が私のすぐそばに移動してきていて、じっと見つめられていた。



「な…なんですかっ?」



……どもってしまった。



「来週、時間ある?」



「えっ?」



まさか、何かのお誘いとか?


高鳴る胸を押さえつつ、
先輩のほうを見ると……