水沢先輩とは、あれ以来よく会うようになった。
なぜなら……
信じられないことに、
クジで決めた貸し出し当番で、先輩とペアになってしまったから!
この上ない幸せっ。
毎週、必ず会える!
……なぜか、当番の度に悟先輩もいるんだけど。
水沢先輩の友達で、私を書記に仕立て上げた張本人。
「いやー、先輩のために、おまえのことを見張ってないとな」
そう言って、毎回現れる。
「窓花ちゃん可愛いし、
万が一、何かおかしなことになったら困るじゃん?」
本気なんだかからかっているんだかわからない。
「ふたりっきりってのはよくないと思うんだよね。
俺、先輩のファンだし?
悲しむような事態は避けたいもん」
そもそも意味がわからない。
「あーっ、うるさい!もう、おまえどっか行けよ。
俺は、心配してもらわなくても大丈夫だから」