「私、やります!」
「いや、私がっ」
委員長が水沢先輩に決まった途端、副委員長への立候補者が殺到……
しかも、全部女子。
じゃんけんでその座を勝ち取ったのは……
明らかに本なんて興味なさそうな、お化粧ばっちり、派手な感じの2年生。
この人、ちゃんと仕事する気あるのかなぁ?
思わず心配になってしまった。
そして、
「書記は……」
先生が口を開いた途端、私の心臓が早くなる。
どうしよう?
やりたい。
先輩と一緒に、お仕事したい。
でも……
あの2年生たちと同じみたいに思われるのも嫌だし、
何より、立候補者だっていっぱい……
あれ……?
どうして、誰も名乗り出ないんだろう?
シーンと静まる教室。
1年生らしき生徒たちは、みんな下を向いている。
え?なんで?
きょろきょろしていると、なぜか水沢先輩と目があった。
ドキッとしたのも束の間……