そうこうしている間に、委員会は始まった。
「ハイ、じゃあ、役員を決めてちょうだい」
委員会の仕事とか、図書館のシステムなんかを簡単に説明した後、顧問の先生は言った。
「例年通り、委員長は3年生、副が2年生。
書記兼会計に1年生ってことで。」
途端に静まり返る室内。
みんな、やりたくないのバレバレ。
さっきの説明によれば、
図書委員はみんな、週に一度貸し出し当番をやらないといけないらしい。
昼休みか放課後。
これは絶対、らしい。
面倒だもんなぁ。
その上、委員長なんて……
「立候補がいなければ、推薦でもいいわよ。誰もいなければ、クジにするから」
先生の言葉に、
「ハイ!」
誰かが、元気よく立ち上がった。
みんな、一斉に注目する。
「委員長は、水沢くんでいいと思います!」