「おまた…せ…ってお前なにしてんの?」


目の前にはドン引きしている蒼空
理由はわかってる。
私が門の柱をガツガツに殴りかかってるから
冷静になった今握りしめてる拳がイタイ。


そして回りの視線も…イタイ。



「もぉっ!遅いぞ蒼空」

「わ…わりぃ」


あっちゃ〜手遅れなくらい引いてるよ
実の兄に引かれるなんて結構キツイ


「乗ってい?」

「おぉ…」


なんかいつまで引いてんのとか考えるのもめんどくさいし、
とりあえず助手席に載る


「シートベルトしろよ」

「わかってるよ」