「赤坂君!もう放課後だけど・・・準備しようよ。」
私はちょっと控えめに言った。
「は?・・・ってやばっ!染谷じゃん。みんな帰ろーぜ!じゃーなー楓真!がんばれよ!」
男子たちはあわてて帰った。
だから嫌なんだ。別に嫌われてるわけじゃない。ただ、私に心を読まれるのが怖いだけ。今の男子、こう思ってた。
早くこの場から消えないと、染谷に心を読まれる!
って。誰にだって知られたくないことはたくさんある。それをいとも簡単に分かってしまう、私ってどーなんだろ・・・
想像はしてたけど、やっぱりこういうのってつらい。だから、なるべく私は人とかかわらないようにしてる。