「あの、何かの間違えじゃないですか?私のお父さんは、私が生まれてくる前に亡くなっています・・・」


「あぁ、それは、美奈子が、君のお母さんが、私に迷惑をかけまいとついた嘘だよ・・・君のお母さんとの出会いは、大学の頃だった・・・美奈子は私の1つ歳下でね、素晴らしい人だった、私が3年になった頃、お腹の中に蓮華がいることが分かって、私たちは結婚しよいとしたが私の親が反対してね・・・そのせいで、美奈子は私の前から姿を消した・・・お腹の子供がこんなに立派に育ってくれたなんてな・・・美奈子に会ってお礼を言いたいぐらいだ」


この人が、私のお父さん?
でも、私が娘だとしても、わざわざ連れて来ないだろぅ、じゃあ、なぜ私はここに連れて来られたの?


「でも、何で私をここに?」


「それは・・・」


「それは、私から説明します」


そういって高木さんが説明してくれた


「先週総理に脅迫状が届きました・・・その内容は、総理の座を下りなければ、お前の大事な娘を殺すというものでした」


総理の娘を殺す!?娘・・・むすめ・・・私じゃん!!


「すまない蓮華・・・私が高木さん達にお前の事を話した時に奴らにしられたんだ・・・まさか私の部屋まで盗聴器が隠されているとは思わなかった・・・すまなかった私のせいで」


「それで、我々はあなたの命を守るため、24時間警備にあたらせてもらいます。安心して下さい、我々が命に変えてでも、あなたをお守りいたします」


『トントンッ―』


「はい・・・」


「総理、そろそろお時間が・・・」


「あぁ、わかった、すぐ行く・・・すまんが、仕事が入った、高木さん蓮華の事よろしく頼みます」


「はい、わかりました」


お父さんは、軽く頭を下げ部屋を出て行った