「はいはい。全然怖くないですよー。ていうか、その顔男の前でやっちゃダメよ!?」


「え?う、うん?」


その顔って…どんな顔?

あっ!そういうことか!


私の睨む顔があまりにも気持ち悪いからってことかな?
な、なんかそれ傷つく……

ま、男の人を睨む機会なんてなかなかないよねー。


「あ、理衣奈。古典の宿題やった?」


「古典の宿題ー?何それー」


「…は?今日ノート提出じゃん…」


「…………えぇ!?」


「ど、どうしよう」と私があたふたしていると、スッとノートが差し出された。



「あ、優里ありが……」


私はノートを受け取り相手の顔を見る。

相手の顔を見た瞬間私は目を疑った。



な、なんでっ!?