「面白いな、理衣奈ちゃん。いつか俺の事が大好きだって言わせてやるよ。天然ちゃん…」


もちろん私は、棗くんが駅のホームにいて、こう呟きながらニヤリと笑っていた事を知らない。


「これから楽しくなりそ」


そう言い、妖しい笑みを浮かべる彼の顔は…


―――まるで悪魔のようだった。