そんな2人を見ながら周りの子たちがひそひそ話しているのが聞こえた。


はぁ…いつまで見つめあってるんだろ…

ていうか、あんなに2人の世界に入ってるのに付き合ってないんだもんね。


最近の子ってよく分かんないや…


ってこれじゃあ、私がおばさんみたい!

やだやだ。まだそんな年じゃないのに。



あ、そういえば…


「先生ー。席替えってしないんですかー?」


ざわざわしていたクラスが、一気に静かになった。

そして私へと集まる視線。


えっ。え!?

なんか言っちゃまずかった?


「そうじゃん…そういえば席替えまだだったよね…」


と、優里が。


「すっかり忘れてた」


と、棗くんが。