棗くんってほんと、時間きっちりしてるよなぁ。
何か特別な理由がなきゃ遅刻なんてしないもん。寝坊なんて絶対しない。
私なんてぎりぎりに起きることのが多いのに。
「わっ!」
「遅いから見に来た」
「え、あ、ごめん…今何時?」
「ん、まだ7時過ぎ」
「あ、そう…」
……。
「棗くん」
「あ?」
「その…手、離してくれる?」
「やだ」
やだって!やだって何よぉおおお!
さっきなぜ私が驚いたのかと言うと、棗くんの手が腰に回ってきたから。
たぶんずっと後ろで見てたんだろうけど、それに気付かない私って……
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…