プチッ。


今ので理性ぶっ飛んだ。


「理衣奈」


「ん?」


「シたい」


「したい?何を?」


「何を、って。こういうこと」


腕を掴み、自分の方へ引き寄せる。そして顎を持ち上げ、キスをする。


「…んっ!」


おいおい、何しゃべろうとしてんだよ。

舌入れるぞ。


「…や……っ…」


必死に抵抗してるつもちだろうが、全く効果ナシ。

ていうか逆に煽ってるし。


あー、そろそろキツそう。
離すか。


「…ぷはっ」


「ねぇ、襲っちゃってもいい?」


「へ!?だ、だめに決まってるじゃん!それに棗くん体調悪いんだし…」


「んー、今ので元気になった」


「で、でもだめ!だめなものはだめなの!」


…ガード固すぎだろ。

1ヶ月くらい待ってんだぞ。


いや、まぁ、俺が待つって言ったんだけど。