「でも、どうして安那ちゃんが?」


「あぁ。春ちゃんからメール来ててさ。『理衣奈1人じゃ心配だから見に行ってくれる?』って!だから来たの!」


「そうなん…って、え!?」


「あははっ。あ、中入るよ?」


「ど、どうぞ…」


お姉ちゃんのばかあぁあああぁ!

なんで私に任せたの!?


全く!お姉ちゃんもひどいんだから!!


安那ちゃんが入ったのを忘れ、玄関を開けたまま自分の世界に入っていた。


「りいりい…?おーい……?」


もちろん、安那ちゃんが私の顔の前で手を振っているのにも気付かずに。