ポンポン。
え…?頭、なでられてる…?
「無理すんな。まだはえーよ。な?ゆっくりでいい。焦んな」
「でも…」
「今日はもう帰れ。送るから」
どうしてそんなこと言うのよぉ…
気がつくと、涙が溢れ出していた。
「泣くなよ」
そう言い、瞼に優しいキスを落とすと、強く抱きしめた。
「なぁ。俺だって一緒にいたい。だけど我慢できなくなんだよ。ほんとは今すぐにでもシてぇよ。…分かってくれるよな?」
コクリと頷く。
だってそこまで言われたら、頷くしかないでしょ?
「ほら、行くぞ」
ゴツゴツした大きな手を差し出すと、意地悪く笑った。
「うん!」
導かれるように、その大きな手をつかんだ。