「はぁ。んな顔すんな。俺だってもっと一緒にいたい」


い、今ちょっと恥ずかしいことをサラッと言ったよね?

でも同じこと思ってくれてたんだぁ…


嬉しいなあ。


「襲うぞ」


「へ!?」


な、なぜに!?

襲うって…そ、そういう意味だよね?


「イヤだろ?襲われんの」


「あ…うん……」


でも、でもね?私、棗くんならいいよ?

だって好きだもん。


好きな人と一つになることってイケナイことじゃないでしょう?


「いいよ」


「は?」


「襲われてもいい」


だから、もっと一緒にいたい。


「お前なぁ…」


あ…何、言ってるのよ私……


これじゃ軽い女みたいじゃん。

軽蔑されちゃうじゃん。


棗くんの顔が見れなくて、ギュッと目をつぶった。