「ど…どうして……」
「俺も好き」
「へ?」
「前言っただろ。俺も好きだって」
「え…だってあれは冗談…でしょ…?」
「冗談で告白するような男じゃねえよ」
じゃ、じゃあ…
棗くんは私のことが好き?
あれは冗談じゃない?
「棗くん…もう一回言って?」
だって信じられない。
「ヤダ」
あの時は…なんとも思ってなかったし…冗談だと思ってた。
「お願い…」
私も、自分の気持ちに気づけたの。
「…チッ。言えばいんだろ」
自惚れじゃないよね?
「好きだ」
「…うっ……グスッ……」
「どうして泣くんだよ」
”両想い”
だって両想いだよ?
私、こんなに幸せでいいのかな…