あれから少し進むとリタイアポイントがあった。
こうして無事あのお化け屋敷から出れたのだ。
「帰ろっか」
「え?」
帰…る……?
私と来ても楽しくなかったってこと?
アハハ、私バカみたい。
「ここじゃゆっくりできねんだよ俺」
「そっか…」
「だから俺ん家いこ」
「うん…って、は!?」
お、思わず頷いちゃったけど…俺ん家!?
ってことは棗くん家ってことだよね!?
「何ぼーっとしてんの。真昼間からエロイこと考えてんなよ」
「なっ…!棗くんじゃないんだからそんなこと考えてない!」
「ほー…よく言うな、お前」
お仕置き倍な、と耳元で囁き、出口の方へ歩いていった。
耳を押さえながら後悔する。
なんであんなこと言っちゃったんだろ…
お仕置き倍?まだあるの?
怖いよお……