「な、棗くん?」


「ん?」


さっきからこれ。

何を話しかけても必ず笑顔。
あの時の優里みたいだ…(36ページ参照)


「あの、どこに行くんですか?」


思わず敬語になってしまった。

笑顔なのにこの威圧。
やっぱり恐ろしい。


「イケナイとこ」


「イ、イケ!?」


どど、どこですかそれ!


今からどこに連れてかれるんですかぁあぁああ!