「な、棗くん!?」


大きな声を出してしまったため、店員さんに睨まれてしまった。


「す、すみません…」


「え、なんでいんの?」


「あー、苺ミルクを買いに…あとコーヒー牛乳!」


「1人?」


「ううん。安那ちゃんも」


「安那…?って、え、安那さん?」


「そうそう」


名前言っただけで分かるなんてどんな仲なんだろう…


あれ…私、どうしてこんなこと考えてるの?

棗くんと安那ちゃんがどんな仲でも、私には関係ないじゃない。


「つーかさ、そこにいたら邪魔じゃね?とりあえず買ってこいよ」


「あ…うん」


そう言うとコンビニを出ていってしまった。


安那ちゃん…彼氏いるじゃん。


なのになんでこんなこと考えてるんだろ。


友達に決まってるじゃん。

それ以上の関係なはずないよね。