視聴覚室に入ったものの、お互い無言。

まぁ、私は特に用がないから当たり前なんだけど…


それから数分、ずっと沈黙状態。


先にその沈黙を破ったのは棗くんだった。


「…ムカつく」


「へ!?」


ム、ムカつく!?
な、何が!?

私がっ!?

な、なんかしたかな…


「馴れ馴れしくしゃべってんじゃねぇよ」


「へ、あ…ご、ごめん?」


「ほんとに分かってんの?」


そう言うと、ジッと真剣な目で私を見てきた。