「ちょっ、どこ行くの?」


何度問いかけても全て無視。

私の腕を強く握り、ツカツカと歩いていくだけだ。


もう……一体なんなの?!


どうして私連れ出されてるの…?

私、何かした………?


私が俯きながら歩いていると、急に棗くんが止まった。

そのため、私の鼻が棗くんの背中に当たった。


「いったぁ……って、ここ…」


いつの間にか視聴覚室の前にいた。


棗くんに「入れ」と肩を押され、視聴覚室に入った。