「何、理衣奈。寂しいの?」


「ち、違っ……」


「理衣奈ってほんと素直じゃないよね」


とニヤニヤしながら言う。


棗くんは自分の席からしゃべっているため、その分声も大きくなる。
もちろん皆に聞こえているわけで…

「え、棗と安田さん付き合ってるの!?」とか、

「えー、安田さん彼氏いたんだー。ショックー」とか様々な声が聞こえる。


私は恥ずかしさに耐えられず、俯いた。


「安田さんも大変だねー」


この声は…


「水沢くん!おはようっ」


なんか久々に話したかも。

優里が復活してからずっと優里といたからかなぁ。


「ん、おはよ」


そう言ってニッコリ笑うと席に着いた。