「た、高梨愛華。そっちは?」


「藤野陸です。はじめまして。」


彼はへらっと笑っておじぎをした。

やばいよ!その顔でその笑顔は!反則ですよ!

彼の笑顔を見た瞬間から私の心臓は爆発寸前だった。


「ところで、こんなとこで何しているんですか?」


・・・ああっ!!そうだ!!私迷子だったんだ~!!彼の笑顔に見とれてる場合じゃなかったー!
どうしよ・・・恥をしのんで頼むとか?でも校内で迷子なんてはずかしすぎるよ~!

ひとりでおろおろしていると、それを察したのか


「教室まで一緒に行きま「行こう!早く行こう!」