Aグループのテストが始まった。
途中カンニングが発覚し,それを見つけたBグループの人が無条件で合格を果たした。





サングラスマスク男がふと視界に入った。
なんと彼は始まって数分で合格してしまった。





Aグループの人が帰ってきた。
既に合格,不合格は宣告されているそうだ。
最後の望みをかけてスクリーンに写し出されたモニターをじっくり見ている。




その時,Aグループの不合格者が話しているのが聞こえてきた。



「これ…相当レベル高くね?」



「だよな…俺なんてブラジルとか薔薇とか書けたのに不合格だったぜ?」




「そんなのまだマシだろ。俺なんて9割書けたのに不合格だったぜ。」




「まじかよ…つまり,満点くらいとらねぇと合格はできねぇのか?」




「たぶんそれ位とらないと無理だろうな…」




男逹の話を聞いて私は不安が増した。なぜなら私は漢字は滅法弱いのだ。
小中学校の頃,漢字は国語のテストの2割を占めていたが,1割も取れたことがない。よって国語の成績もよくなかった。
そんな私が,こんなハイレベルな感じテストで合格できるはずがない。私もカンニング発見に全てを賭けるため全身の神経を目に集中させた。




そんな私を見て,既に合格しているからか余裕で椅子に腰かけているサングラスマスク男が鼻で笑った。