「…それだけ?」




「いいえ…勿論まだあります。このゲームはテストを受けていない人達でも合格することができます…その方法とはカンニングを発見することです!
テストにつきものなのはカンニング…いわゆる不正行為と呼ばれるやつですね。
テストを受けていないグループはテストを受けているグループを天井に設置されたスクリーンで監視することができます。そして,もしカンニングを発見した場合は無条件に勝ち上がりが約束されます。
私はハッキリ申し上げます…このモニターを上手く使えた者がこの漢字テストを制します!」





テツと名乗る男がそう言うとスタッフがたくさん舞台横から出てきて,私達に紙を配った。




私が4つ折りになっている紙を広げるとアルファベットの『C』が書かれていた。





「只今,スタッフがみなさんにお配りした紙にはA・B・Cのうちどれかのアルファベットが書かれています。それが,みなさんのグループとなります。
では,早速Aグループの方はあちらのスタッフの案内に従って別室へと移動してください。」




テツがそう言うとゾロゾロと食堂にいた人達が一斉に移動した。





サングラスにマスクといういかにも怪しい短髪の人が紛れているのが見えた。




こうして第一回戦~漢字テスト~が始まった。