「失礼しました。私とした事が…みなさんに申し上げ忘れておりました。ゲームの敗者は即刻退場!敗退と同時に船から降りて頂きます。ちなみにここは既に太平洋のど真ん中!まぁ無事に生きては帰れないでしょうね…」





さらに空気が冷たくなった。
田舎にある商店街より冷たい空気が場を漂っている。



そんな事も無いかのようにスクリーンの向こうにいる『聖なる犯罪者』は話を続けた。





「では早速ですが,第一回戦を行いたいと思います。」




辺りが静かだからなのかやたらと恐怖感が募る。とりあえず勝ち抜くしか方法がないこの場じゃ泣くこともできない。




「第一回戦…みなさんにやって頂くゲーム…それは漢字テストです!」





さっきまで無音だった食堂に少しざわめきが戻った。




すると,スクリーンの明かりが消え,舞台に照明が照らされた。




舞台上のマイクスタンドの前にスタッフの証である紙袋を被った1人の男性が立っている。




「みなさん、おはようございます。私はテツです。ゲームの司会を行わさせて頂きます。では早速,漢字テストのルールを説明しましょう。といっても,ルールは簡単!みなさんが知っている漢字テストを行います。
合格者は勝利。不合格者は敗退。
今からみなさんをA・B・Cの3つのグループにわけます。そして,Aから順番に別室にてテストを受けていただきます。」