「みなさん、おはようございます。」





スクリーンの横に設置されたスピーカーからすでに変換された声が流れた。





「本日は,私がみなさんをここBlue Rose Ship へと招待いたしました。
招待したのは他でもない。みなさんにBlue Rose Ship を楽しんで頂くためです。
しかし,ただで楽しめる…なんて思ってはいけませんよ?」





この一言で食堂中の空気が氷ついた。
先ほどまでの気分の高ぶりとは全く逆の不安が体中を駆け巡る。





「な~に。簡単なことです。みなさんにはゲームをしていただきます!勝てばそのままBlue Rose Ship を楽しんでいただけますし,4回戦全てを勝ち抜けば大金を手にしてお家へと帰れるのです!」






その時,質問をした奴がいた。




「そのゲームというのは…その……大富豪とかそんな感じですか?」





「はい。そう思って頂いて構いません。みなさん!これは…大きなチャンスですよ!先程も申し上げた通り,全てを勝ち抜けば大金を手にするのです!」





「負けた場合はどうなるんだよ?」





私より遥か舞台に近いほうにいた男性が言った。