問題用紙を表に向けた。





『次のカタカナを漢字に直しなさい』



キリン
ガラス
ブラジル
アルゼンチン
マンボウ
レモン








はっきり言って全てわからない。





私はしばらく考えた。
Aグループの男の話が気になったからだ。



これらの問題はそう簡単に解答できるわけではない。



さらに,9割正解だった人間でも不合格なのだ。



私が考えていると,左隣の人が席を立ち上がった。

試験開始後10分の事だ。




その時!その人の解答用紙がチラリと見えた。



ギッシリと一問も開けず解答されていた。




結果






不合格!





っ!?私は思わず声を漏らしかけた。



そして,さらに5分後のこと。
今度は右隣の奴が席をたった。
私は邪魔が無くなった。と思った。
なぜなら試験中,私の書いている右腕と右隣の奴の腕とが当たって,少し書きずらかったからだ。



と、その時!
またしても解答用紙がチラッと見えた!



だが,解答はほとんどされておらず、もはや不合格を決めに行くようなものだった。




そして,その男の結果






……………………合格





っ!?!?!?